開催日時:6月8日(土) 13:00~17:00
開催場所:fabbit会議室 丸の内
テーマ:社外取締役への期待と役割・責任とは
■『社外役員の期待役割と責任』
ストラットコンサルティング株式会社 代表取締役
経営管理・FP&Aアドバイザー 池側千絵講師
「社外取締役への期待と役割・責任」について、3つの要素に基づいて考察した。①上場企業の社外取締役の基本的な役割・責任として、会社法の定めの他に、東京証券取引所、経産省、金融庁などが近年様々なガイドライン出しているので、まずはそれをよく理解する。社外取締役のことはじめ(2024年1月発行)などを紹介した。②次に、就任先企業を理解してその期待に応えるのだが、その期待も取締役メンバーの顔触れ、企業の発展段階によって変化する。助言から監督への移行、スキルマトリックスなどの整備により、社外取締役への期待も明文化されるようになった。③さらに、自分は今までの経験や専門分野からどのように企業価値を高めることに貢献できるのか。必要な知識・スキル・情報は常にアップデートする必要がある。その過程で自分も成長することができる。社外取締役は日本企業の発展に貢献できる重要な仕事であることを共有した。
■『中小企業診断士の社外取締役としての活躍の可能性とフロンティア』
エキスパート・リンク株式会社 代表取締役
中小企業診断士 藤田隆久講師
社外取締役という役割を担う上で、会社法上の責任や役割を果たすことは勿論ですが、個人としてどう活動するか、明確な理念やビジョンを持つ事も重要である。理念がなければ「何でも屋」になりかねないため、常にポリシーを持つことが求められる。例えば私の支援理念は「凡事徹底なくして創意工夫なし」。基本的な事の積み重ねが、会社を強くする。また企業や所属業界の常識と社会や市場との乖離が生じることも多く、そこを外部目線で是正する役割も担う。企業では特に内部環境、特に人間関係が問題を引き起こすことが多く、これを解決するための客観的なアドバイスが重要と考える。特に中堅・中小企業では診断士は町医者的な存在であるべきだと感じている。