開催日時:8月10日(土) 13:00~17:00
開催場所:fabbit会議室 丸の内
テーマ:社外役員に必要な監査・統制知識と機能
■『社外役員が知っておくべき監査知識と機能』
■『事業会社側の社外役員への対応実務』
講師:合同会社MY Project佐藤裕二代表社員(中小企業診断士・社会保険労務士・公認内部監査人)
社外取締役にとって監査の知識が不可欠である背景には、企業ガバナンス体制の変化がある。従来は監査役会が監査を担当していたが、近年、指名委員会等設置会社の増加により、取締役会内に監査委員会が設置されるケースが増えている。この委員会は社外取締役を中心に構成され、彼らが監査業務や監査報告書の作成に直接関与することが求められるようになっている。そのため、監査の知識と実務能力が社外取締役に求められるスキルとなるだろう。これにより、社外取締役は企業の健全な運営に貢献する役割を果たすことが期待されている。
■『株主総会・取締役会のリアルと社外役員に求めるもの』
講師:元スクウェア・エニックス・ホールディングス社長 松田洋祐氏
社外取締役の役割は、ボクシングのセコンドのようなサポート役に例えることができる。経営者がボクサーとして全力で企業運営に取り組む中で、社外取締役は冷静な判断力を持ち、リスク管理を行うことが求められる。経営が行き詰まる前に的確なアドバイスや警告を発し、損失を避けるための軌道修正を提案することが重要である。 こうしたことから、社外取締役は経営陣と一緒に企業の健全な運営を支える役割を担っている。経営陣に対して適切な問いを投げかけ、説明責任を果たさせることが、企業全体の利益に適う。この役割を十分に果たすことが、社外取締役の存在意義であり、彼らが経営陣とともに企業を導くための重要な手段となる。