開催日時:6月8日(土) 13:00~17:00
開催場所:fabbit会議室 丸の内
テーマ:社外取締役への期待と役割・責任とは
■『社外役員の期待役割と責任』
ストラットコンサルティング株式会社 代表取締役
経営管理・FP&Aアドバイザー 池側千絵講師 独立役員制度は2009年に東証が創設し、一般株主の保護を目的として上場会社には独立役員が1名以上必要とされるようになりました。以降、上場企業に対して独立役員の配置が義務化され、その後、さらなる独立役員を求める基準が定められました。また、女性の取締役を配置することが望ましいといった基準も導入され、ガバナンスコードが徐々に厳格化されていきました。こうした中、社外取締役の役割は、企業の大きな方向性を示し、リスクをマネージしながら成長を支えることにあります。多様な視点が求められ、経営計画やリスク管理に関する助言が期待されるほか、経営陣の指名や監督を行い、特に経営陣の選任において重要な役割を果たすこともあります。
■『中小企業診断士の社外取締役としての活躍の可能性とフロンティア』
エキスパート・リンク株式会社 代表取締役
中小企業診断士 藤田隆久講師
社外取締役という役割を担う上で、会社法上の責任や役割を果たすことは勿論ですが、個人としてどう活動するか、明確な理念やビジョンを持つ事も重要である。理念がなければ「何でも屋」になりかねないため、常にポリシーを持つことが求められる。例えば私の支援理念は「凡事徹底なくして創意工夫なし」。基本的な事の積み重ねが、会社を強くする。また企業や所属業界の常識と社会や市場との乖離が生じることも多く、そこを外部目線で是正する役割も担う。企業では特に内部環境、特に人間関係が問題を引き起こすことが多く、これを解決するための客観的なアドバイスが重要と考える。特に中堅・中小企業では診断士は町医者的な存在であるべきだと感じている。